総製作費68億、登場人物300人という超大作ドラマ『三国志～司馬懿 軍師連盟～』をご紹介します。
ほしにゃー中国のドラマは、本気出す時の製作費が半端ない……
2021年10月現在、アマゾンプライム↓などで視聴することができます。
ＤＶＤボックスもあります↓。
『三国志～司馬懿 軍師連盟～』の基本情報
・2017年放送/全86話（1話45分）
・羅漢中著『三国志演義』をベースに、魏の軍師・司馬懿（しばい）から見た魏の歴史や三国時代を描いている。
・軍師連盟とサブタイトルにあるが、特に軍師同士が連盟を作っているわけではない。
・司馬懿役は呉秀波（ウー・ショウポー）であり、曹操に使える前の若い時代から亡くなるまでを演じている。
・呉秀波は1968年生まれ、北京市出身/身長178cm/出演ドラマ『武則天』『北京ロマンinシアトル』など。
ほしにゃードラマの演出上、演義や正史とは違っている部分もあります。
『三国志～司馬懿 軍師連盟』の概要
曹操（そうそう）
三国志といえば、日本では蜀もとい劉備・関羽・張飛を軸とした側を主人公にした作品が多い。
中国においても『三国志演義』の影響で魏/曹操は悪役のイメージが強いのですが、近代においては曹操の人物や功績を見直す動きもあるようです。
『三国志～司馬懿 軍師連盟』は魏の軍師であり孔明のライバルと言われた司馬懿が主人公であり、曹操から曹芳に至るまで、そして晋へ至る道筋ができるまでを魏からの視点で見たもの。
なのでなんと赤壁の戦いも「負けちゃったぜ」というニュアンスしか表現されないのです。
蜀側では冒頭で劉備がちょこっと出るくらい、そして北伐付近でクローズアップされるくらい。
ほしにゃー北伐での孔明や姜維、馬謖などの出番はめちゃくちゃ盛り上がりますが……
司馬懿は魏の人間で魏の軍師ですが、曹操が良い人風に描いてあるかというとそうでもない。
どちらかというと恐ろしすぎて、あまり関わり合いになりたくない人……というあたりはやはり変えられないのですね。
ただ為政者として上り詰めた非情な部分だけでなく、人間的な部分も取り上げて若干の親近感（？）をにじませる程度でしょうか。
余談ですが曹操を演じた干和偉（ユー・ハーウェイ）は、この『三国志～司馬懿 軍師連盟』の中では大変冷徹で睨んだだけで相手を卒倒させそうなオーラを出していますが、別のドラマでは劉備を演じているんですよね。俳優ってスゴイ。
曹丕（そうひ）
曹操の後継者、曹丕。
このドラマの中で一番実物より良くなってる気がします。
曹丕といえば短気で執念深くて残酷なイメージ（ほしにゃー調べ）ですが、『三国志～司馬懿 軍師連盟～』の中では司馬懿が実質最初に仕える人なので、良い人イメージが強くなっています。顔もいい。
ほしにゃー司馬懿と曹丕の掛け合いも可愛くてイイです。
曹丕の腹心であり後に大将軍となる曹真（そうしん）ですが、『三国志～司馬懿 軍師連盟～』の中では司馬懿にジェラシーを感じて敵対心を抱いている演技が面白いです。
ドラマの中でトップ3に入るくらいの美形武将なのに、司馬懿にオラオラする様子がヤンキーぽくて……曹真の曹丕ラブなところも見どころの一つかもしれません。
曹叡（そうえい）
曹丕の後継者、曹叡。
おかしい……曹叡は美形のはずなのに（←）
という個人的な意見は置いておいて。
暗君として魏の繁栄を傾けた曹叡は果敢で敏い一面も覗かせながらも、不遇な子供時代を過ごした影を生涯背負った悲劇の人として登場します。
曹芳（そうほう）
魏の3代皇帝にして最後の皇帝、曹芳。
邪馬台国の卑弥呼が使者を送ったのがこの曹芳のようです。ドラマの中では出てきませんが。
司馬懿とは
179生まれ、251年没の武将・軍師・政治家。
字は仲達（ちゅうたつ）。「死せる孔明（諸葛）生ける仲達を走らす」の仲達とはこの司馬懿のこと。
曹操に出仕を請われるが仮病を使って断ったことがある。
その後結局曹操の息子曹丕を主として仕え、曹丕が最も信頼する「太子四友」の一人となる。
ほしにゃー’ｓ レビュー
魏の歴史と共に三国志を見る『三国志～司馬懿 軍師連盟～』、戦闘シーンも迫力があり見ごたえがあります。
最終的に主君の国を奪う形となるので司馬家は不忠のレッテルを貼られますが、一つの国が生まれて終わるのは当然の流れなのだろうなと納得する部分もあり。
司馬懿とその一族が主役なので良いように味付けされているのは否めませんが、歴史は誰の立場で考えるかによって印象が違うのもまた真ですよね。
最後に、夏侯玄と司馬師がかっこよすぎるという個人的推し情報を言い捨てて終わりとしたいと思います。チェキラ。
あと五丈原のシーンは「丞相ぉおおおおお！」と涙すること請け合いです……
