お笑いコンビ、阿佐ヶ谷姉妹(あさがやしまい)が出したエッセイ&小説本『阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし』をご紹介します。
なんとドラマにもなっているんですね~
『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』の基本情報
著者 | 阿佐ヶ谷姉妹 |
出版 | 2020年 |
ページ数 | 212頁(kindle) |
ジャンル | エッセイ/小説 |
『阿佐ヶ谷姉妹のほほんふたり暮らし』は2021年、NHKにてドラマ化されました。
渡辺江里子役に木村多江、木村美穂役に安藤玉恵、他に宇崎竜童や研ナオコといった豪華出演陣で構成されています。
阿佐ヶ谷姉妹とは
- 姉:渡辺江里子(わたなべえりこ)/妹:木村美穂(きむらみほ)という設定のお笑いコンビ
- 姉妹と名付けられているが、血縁関係はない
- 2007年結成、歌唱ネタやしゃべくり漫才が得意
- 渡辺江里子は1972年生まれ、明治大学文学部卒、ツッコミ担当
- 木村美穂は1973年生まれ、洗足学園短期大学音楽科卒、ボケ担当
えりこさんは国語科の教員免許(中・高)を持っているそうです。
『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』のあらすじ
『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』は二人のリレー形式エッセイ+小説といった構成になっています。
阿佐ヶ谷にある6畳一間のアパートに二人で暮らすようになった経緯や日常生活を通して、二人の性格の違いやお互いへの気持ちが忌憚なく語られています。
『阿佐ヶ谷姉妹のほほんふたり暮らし』の見どころ
癒し系エッセイ&小説である
ふんわりおとなしめだけど、嫌な感じがしない毒や自虐ネタもあって面白い。
というのがほしにゃー的阿佐ヶ谷姉妹観なのですが、書籍となってもそのイメージは同じでした。
なんというか、品がある。
女性芸人はとかく体を張った下品ネタが多い気がしますけれども、阿佐ヶ谷姉妹は嫌みのない頭の良さと包容力を感じる芸人さんです。
自分の長所・短所を淡々と受け入れたうえでほのかな野心を持っている感じも好感を持てます。
著書の中で二人がお互いへの不満などを述べる部分もあるのですが、言葉の選び方が穏やか。
底にある信頼感や程よい距離感に癒されてしまうのです……
小説も癒し系です。変に力が入っていないナチュラルな文章で読みやすい。
現代日本の独身女性の在り方を考えさせられる
阿佐ヶ谷姉妹のお二人は令和4年1月時点でどちらも独身女性です。
自分の好きなことで身を立て、周りの人たちに感謝しながら歩いていく姿は『こういう生き方もいいよね』と思わせてくれるしなやかさ・したたかさを感じます。
目標や理想は持ちつつも、自己許容しつつ日々の小さな幸せを大切にする。
既婚・未婚などの枠組みを超えて、幸せな人生を模索する一つの道しるべのような一冊です。