伊坂幸太郎著『バイバイ、ブラックバード』をWOWWOWで連続ドラマ化した作品をご紹介します。
『連続ドラマW バイバイ、ブラックバード』の基本情報
・2018年にWOWWOWの土曜オリジナルドラマ『連続ドラマW』として放映された作品。
・全6話/5時間4分
・監督-森義隆 脚本-鈴木謙一 出演-高良健吾/城田優/松村雄基/前田敦子など
原作の『バイバイ、ブラックバード』(伊坂幸太郎著)については別記事に詳しくレビューしていますので、そちらも併せてどうぞ。
『連続ドラマW バイバイ、ブラックバード』のキャスト
監督
森義隆(もりよしたか)。
映画『宇宙兄弟』『聖の青春』などの監督であり、映画の他にテレビドラマや舞台の監督・脚本・演出を手がける。
星野一彦(主人公)
高良健吾(こうらけんご)。1987年熊本県生まれ。
モデルから俳優へ転身、代表作は映画『蛇にピアス』『横道世之介』やテレビドラマ『花燃ゆ』(NHK)。
2021年の大河ドラマ『青天を衝け』では、主人公渋沢栄一の従兄、渋沢喜作を演じている。
繭美(主人公のお目付け役)
城田優(しろたゆう)。1985年東京生まれ、スペイン国籍。
日本人の父とスペイン人の母を持つ。舞台『エリザベート』で読売演劇大賞・優秀男優賞などを受賞。
『バイバイ、ブラックバード』では、女性である繭美を演じている。
ほしにゃー’s レビュー
原作を読んでから映像化作品を見るか、映像化作品を見てから原作を読むか。
原作があるものは、どちらにするか決まっていますか?
ほしにゃーはできるだけ「原作→映像化作品」派です。
今回ご紹介した『バイバイ、ブラックバード』は原作を先に読みました。
主人公の星野一彦はまあいいとして、問題の(?)繭美ちゃん。最初は違和感ありました……確かに原作の設定どおりの繭美ちゃんは難しい。
でも繭美と城田優は、身長190cmっていうのが同じなんです!
しかし回を追うごとに城田優版『繭美』に慣れてきます。
でも元が美形俳優なので、見た目の怪物感は薄いかな……性格や言動は原作通りですし、脚本もほぼほぼ原作を忠実になぞっているので原作ファンも安心して鑑賞できます。
太宰治著『グッド・バイ』は主人公がゲス男すぎて好きじゃないのですが、『バイバイ、ブラックバード』の星野一彦は5股もかけているゲス男属性なのにだんだん許せてきちゃう。
という原作の流れが、高良健吾の持つ雰囲気や演技によって強化されています。不器用で一途な役が上手いし似合ってますね。
あと個人的に前田敦子の演技というものを初めてまともに見ました。
役柄に合ってて、可愛かったです。今はもうお母さんなんですね。