シャーロック・ホームズを読んでみたいけど、どこから読んだらいいかわからない方、また前に読んだことがあるけれど次にどの本を読むか迷っている方のためのページその2です。
おすすめ①では作品を出版順に読んでいく方法をご紹介しました。
また、おすすめ①のページでは
- シャーロックホームズシリーズについての簡単なまとめ
- どの出版社を選べばいいのかについて
も併せて載せています。
宜しければ、おすすめ①もどうぞ!
おすすめ②では最短でシャーロック・ホームズシリーズの面白さを知る順番(最短コース)をご紹介します。
※ほしにゃーの独断と偏見でチョイスしております※
最短コースで読むメリット
初めてシャーロック・ホームズシリーズを読む方、また長編小説は苦手だなという方に特にメリットがあります。
- 短編集から入るので、取っつきやすい
- シリーズの面白さを手っ取り早く楽しむことができる
- コンプリートせずともいいという気楽さがある
お試し気分で読んでみて、気に入れば続きもという気軽なスタンス。
シャーロック・ホームズシリーズは時間軸はあるものの、基本的に1話完結です。
どこから読んでも大丈夫!
そしてどこから読んでも良いということは、どこで止めても問題ないとも言えます。
最短コースで読むデメリット
ホームズシリーズは1話完結スタイルであり、各作品にほぼ関連性はありません。
しかし時折「前にあったあの事件」的な振り返りがあるので、出版順に読んでいくと「ああ、あれね」とすぐ理解できる利点があります。
とはいえ、事件を楽しむのに支障はないので読み飛ばしていただいて大丈夫。
もう一つ。著者コナン・ドイルは「もうホームズシリーズやめたい」と3度決意した経緯があります。
人気が出すぎて連載をやめられなくなる漫画家のようです……
各作品は1話完結とはいえ、さすがにシリーズをやめる(と決意した)時はラストにふさわしい作品を発表しています。
プラス、やめたものの復活したのが2回。
やめる①→復活①→やめる②→復活②→本当にやめる③
この5作品は発表順のほうがわかりやすいかな……とは思います。
ではおすすめの読む順番最短コースへレッツゴー!
1まずは『シャーロック・ホームズの冒険』(短編集)
『シャーロック・ホームズの冒険』は、ホームズシリーズの人気に火が付いた最初の作品です。
出版順で云うと3冊目ですが、1冊目と2冊目は長編なので初めての短編集となります。
2初めての終わり『シャーロック・ホームズの思い出(回想)』
『シャーロック・ホームズの思い出(回想)』も、シャーロックの兄マイクロフトや宿敵モリアーティが登場する名作てんこ盛り短編集です。
そして初めての終わり、つまり「もうホームズシリーズやめる!」その①もこちら。
3帰ってきたよホームズ『シャーロック・ホームズの帰還』
『思い出(回想)』からの繋がりもありますが、可愛い暗号文で有名な『踊る人形の謎』やワトスンのホームズ愛が炸裂する『空き家の冒険』が推し。
4そろそろ二人のなれそめも知りたい『緋色の研究』
正反対な部分が多いホームズとワトスンが、いかに知り合っていかに同居するに至ったかが書かれた長編です。
ワトスンから見たホームズという人物が詳細に描写されているので、二人をより理解できる逸品です。
長編といってもそう長くはありませんし、外傷のない死体やダイイングメッセージの謎など、ミステリとしてもしっかりした作りとなっています。
5人気が高い長編『バスカヴィル家の犬』
ロンドンでの事件が多いホームズシリーズですが、『バスカヴィル家の犬』はロンドンを離れワトスンが大活躍する作品です。
また実在する不思議な伝説を基にしており、広大なダートムア郊外の中で繰り広げられる冒険譚は(脳内の)視覚的にも楽しめます。
6『恐怖の谷』は2度おいしい
5と6は迷ったんですよ。長編『恐怖の谷』は2部構成で、1部がホムワトの事件勃発→解決、2部は事件の裏に隠された過去の物語。
1部も密室の王者と呼ばれるディスクン・カーが推してるくらいの素晴らしい出来ですが、2部は単体で映画にしてもいいくらい面白い活劇。
けれど2部にはホムワトは出てこないので、その点で6番目にしてみました。
後は順不同!
なんという丸投げ。敢えて言えば『四つの署名』が筆頭ですが、この3つの長編と短編集はどれが最初でもいいかなっていう……
いざシャーロック・ホームズシリーズの世界へ!