ずるい考え方 ~ゼロから始めるラテラルシンキング入門~

ずるい考え方

こんにちは、ほしにゃーです。今回は木村尚義著『ずるい考え方~ゼロから始めるラテラルシンキング入門~』をご紹介します!

ほしにゃー

『ずるい考え方』というのは、なかなかインパクトのあるタイトルですよね。

目次

『ずるい考え方~ゼロから始めるラテラルシンキング入門~』の基本情報

基本情報

木村尚義(きむらなおよし)は1962年生まれ、流通経済大学卒業。
・ソフトウエア開発会社SE→OA機器販売会社にて、経営不振の店舗をラテラルシンキングを使い売上をアップさせる。
・株式会社創客営業研究所を設立し、代表取締役に就任。多くの企業でセミナーやコンサルを行う傍ら、ラテラルシンキングに関する著作活動を行う。
『ずるい考え方~ゼロから始めるラテラルシンキング』は2011年あさ出版より発売開始/195ページ(媒体によって変動します)

『ずるい考え方~ゼロから始めるラテラルシンキング入門~』の概要

ラテラルシンキングとは
Lateral thinking(水平思考)とも訳される。医師であり心理学者でもあるエドワード・デボノが発明した考え方。
従来のロジカルシンキング(論理的思考)等が物事を体系立て合理的な流れを作っていくのに対し、既存の常識や固定概念に囚われず多角的な幅広い視野をもって新しい発想を得ようとするもの。

デボノがラテラルシンキングを提唱したのは1967年頃ですが、50年以上経った現代でも有効な思考法です。
木村尚義によれば『ずるい考え方』(=ラテラルシンキング)とは

・常識にとらわれず、自由な発想を可能にする考え方

・最短ルートで問題を解決する考え方

・お金や時間をかけずに目的を簡単に達成する考え方

木村尚義著『ずるい考え方~ゼロから始めるラテラルシンキング入門~』より

のような意味を持ちます。
犯罪的or人道に反するという「ずるい」ではなく、特別にお金や技術が要るわけではないけれど、それまでになかった発想で問題を解決すること。

ほしにゃー

著者は、ラテラルシンキングとロジカルシンキングを併用することを薦めています。

ラテラルシンキングをしていくために必要なのは「疑う力・抽象化する力・セレンディピティ」であるとし、具体的な例や類型を示しながら詳しく説明されています。
セレンディピティは「Aを求めて研究しているうちに、思いもよらぬBという発見をする」といったような、本来の目的とは違うけれども偶発的な幸運に出会うことです。

外山滋比古の『乱読のセレンディピティ』で言われているセレンディピティもラテラルシンキングの応用ですので、宜しければどうぞ。

ほしにゃー’s レビュー

『ずるい考え方~ゼロから始めるラテラルシンキング入門~』を読んでいる途中、ひろゆき氏が頭に浮かびました。
好き嫌いは分かれますが、最近メディアへの露出が多くYouTubeの登録者数もうなぎのぼりなのでご存知の方も多いでしょう。

日本の学校教育ではロジカルシンキングが教えられ、一つの正解に向かって順に思考を掘り下げていく訓練を受けます。
勿論ロジカルシンキングも大切ですが、いろんな視点が必要な「正解がいくつもある」考え方に弱いのではないかと感じます。

「汗をかいてこそ美しい実が実る」といった、苦労を美徳とする考え方から「必ずしも苦労しなくてOK、楽できるところは楽していくスタイル」へ。
正面突破だけが敵に勝つ唯一の方法ではないと古代の戦略家たちも記しています。

発想は柔らかく幅広い視点でラテラルシンキング、その後は実現に向けたロジカルシンキングで。
日常生活においても、自分が興味のある分野や人にだけ注目するのではなく「こんなの意味あるかな?」と思えるようなことにも意識の網を広げ続けていきたいものです。

ほしにゃー

ご紹介した書籍も決して難しくはないですが、マンガ版も出版されています。

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